とある夢の中で・・・・・
現場で断線したケーブルを使用して大変だったそうだな…
自ら製作する手間を惜しんで安価なケーブルなんかを使うからだ!
罰としてケーブル地獄の刑だ!!!!!!
16chマルチケーブル(TRSフォーン、XLR11Cをミックスしたオリジナル構成)2本を製作しなければ現場へ戻さないぞ!
まずは、「バラバラうんざり地獄」だ!
プラグをバラバラにして全体の個数を把握してうんざりするがいい。
そして、指の皮がめくれるまで「ケーブル下処理地獄」を味わうのだ。
1本が細くなるマルチケーブルは、4E6S等の被服をかぶせて、太さを調整しなければ
プラグを取り付ける際に確実にクランプできないのだ。
「編組(へんそ)シールドムキムキ地獄」だ!
アルミラップなんかで楽はさせないぞ。
もちろんシールド線は1本たりとも切ってはならん。
「シールドムキムキ地獄」は外皮の中まで続くぞ!
外皮の中約10mmまではほぐしておかなければ束ねた時に強度はでないのだ。
続いて「芯線ワケワケクルクル地獄」だ!
当然、芯線をむく際も1本たりとも切ってはならん。
そして間髪入れずに「ケーブルヨビはん地獄」だ!
しっかり奥まではんだを流し込んでおくのだ。
ただし、TRSフォーンの場合はシールド線には予備はんだはあげなくてよい。
次は「プラグヨビハン地獄」だ!
予備はんだの際、熱のかけ過ぎは接合強度が落ちる原因だから厳禁だ。
そして、「プラグハンダ地獄」だ!
専用の作業台にプラグを整列させたら手際よくケーブルをはんだしろ。
最後は、「ケーブルチェック地獄」だ。
テスターで入念に断線やショートがないかチェックして問題がなければ完成だ!
この程度の地獄に1日もかけていてはいかんぞ!
もっと手際よく製作できるよう日々の経験を大切にするのだ。
わかったら現場へ戻っていいぞ~
了
※このブログは作者の経験と思いつきで突発的に書かれた内容です。したがって登場人物や名称はフィクションであり、実際の地獄の内容を解説しているものではありません。
※また日常の業務において、ご依頼頂いたケーブル製作を地獄と感じることは一切ありませんので安心してケーブル製作をご依頼下されば幸いです。
※実際、ある一定以上のグレード(線の断面積、線間絶縁特性等)のケーブルにおいては、線の種類よりも、はんだ付けの状態の方が音質に影響を与えます。(つまり、どんなに高価なケーブルを使おうとも、はんだ付け部分が不適切だと音質は劣化します。)
※ムーサ・エンタープライズが製作するケーブルは、どれも接触抵抗を極力下げるはんだ付けを施し、現場使用に耐えられる仕様で製作しております。是非とも一度お試しください!
MUSA Enterprise / 加登匡敏