2011年5月17日火曜日

ライブ録音の現場より

暑くなってきました。現場では汗だくです。


さて現場レポート第4弾、金管バンドのライブ録音です。
昨年から担当させて頂いており、今回3回目の録音になります。
回を重ねるごとにサウンドもまとまり
今後の活躍が楽しみな若手のバンドさんです。

今回は昨年から会場がかわり、録音に入るのは初めてのホール。
さらにG.P.開始まで約1時間、全て一人で仕込むので時間ぎりぎり…
事前準備、仕込みのシュミレーションは念入りに行いました。
特にケーブルの引き回しには毎回気を使います。

しかし、ホール(2F)へ機材を運び込み仕込み始められたのが
G.P.開始40分前…結構必死です。
ここは間口が広くなく、録音ベースも舞台のすぐ近くに設定でき
引き込みを短めのケーブルで対応出来たのがせめてもの救いでした。

英国式金管バンドのスタイルをとっているバンドなので、
ステージ上良い位置まで3点吊りが寄せられない事が多く
メインマイクは毎回スタンドで対応しています。


なにせ、直管楽器は中を向いて座っているので
これに対処しなければなりません。
イギリスはマンチェスターで金管バンド(Black Dyke Band!)
のコンサートを聴きに行った時もなるほどといった位置に
マイクをセットしていました。


プログラムにはソロの曲もあり、マイク出しもセルフです。
アシスタントが欲しい…とも思いますが
出来るところは一人で頑張ります。

多目的ホールで、音は「箱」なイメージ。
間口のわりに奥行きがあるステージで
パーカッションとのバランスが難しいですね。

またこの建物、伊丹空港へのランディングアプローチの真下!
飛行機が飛んでいくとわかります。
シビアな録音には非常に厳しいです。。
 

最近機材のコンパクト化を図っているのですが
諸事情あって今回は少し多めです。

終演後もまた戦場。
ひたすらケーブルを巻き、ステージ上を空け、卓周りを片づけて…
少しでも仕込みバラシの負担を少なくするよう
機材周りを工夫しているのですがまだまだ改善の余地はありますね。


これからしばらく編集の日々が続きそうです。


MUSA Enterprise / 西村 宙明

2011年5月14日土曜日

吹奏楽の演奏会録音の現場より

ゴールデンウィークも終わり、現場レポート第3弾です。


今回は某高校吹奏楽部定期演奏会の収録です。
僕の地元とということもあり、よく出入りしていたホールです。
学生時代はここでよく演奏をしていました。



このホールでの録音もかれこれ11年、毎年恒例のお仕事。

いたって普通の市民会館、マイクは3点吊りへ吊り込んでいます。
3点吊りのカバーできる範囲(可動範囲)が広いのでわりと使えます。
あと手動で2点吊りがあるのでいつか使ってみたいなと。
4chサラウンド録音も可能です。

基本的に、例年ペアマイクのみでの録音です。
あとは企画ステージでワイヤレス等があるので
ホールから分けてもらい使用する程度でしょうか。

演奏会は3部構成、
20数名~100名越えとステージによって人数が変わるので調整が大変。


初めて投入する機材もちらほら。
以前紹介したヘッドフォンアンプや最近改造を終えたミキサー等など。
レコーダーのHD24、2chしか使用していません…贅沢ですね。

3年程前からこのホールの響きが変わったような気がします。
昔より響くようになったような…自分の録り方が変わったからでしょうか。
相変らずパーカッションの音はばしばし返ってきます。

この日は11時間ホール袖に滞在です。
時間も天気も分かりません…搬入口が開くと外は雨。。。
救いは10分で帰宅できることでしょうか。

この録音ではCD-Rの制作まで請負っています。
簡易編集と簡易デザインをして納品です。




MUSA Enterprise / 西村 宙明

2011年5月9日月曜日

HP更新情報

ばたばたとゴールデンウィークも過ぎて行きました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。



MUSA Enterprise のホームページ、少しづつですが更新しています。
随所に微妙な変化が・・・

そのホームページ、Photoのページに写真集を追加しました!
題して 「世界の搬入口から」


内容は題名からご想像いただけるでしょう。
業界うけする内容でしょうか。
僕たちの忘備録もかねて、コメント付きで掲載しております。

また「録音の現場より」等も随時更新していますのでご覧ください。



MUSA Enterprise / 西村 宙明

2011年5月6日金曜日

映像音声の現場より

 街を歩いているとツツジの香りにつつまれます。
よい季節ですね。


ゴールデンウィーク真只中、現場レポート第2弾です。

今回の現場は、コンサートの映像向け音声。
録音では無く、4カメの映像収録へ音を送ります。


映像の現場ということで制約も多い中、音づくりをしていきます。
純粋な録音とはすこし音のニュアンスが違います。映像用に色づけも。
しかしながら、おさえるべきところはしっかりと。
毎回なかなか苦労します。。。

1枚目の写真、マイクはどこにあるのやら。
1mの延長ポールを介してホール3点吊りに吊ってあります。
ステージドリルやウィンドオーケストラ、ビックバンドまで…とテンコ盛りな
演奏会だったのでマイク位置を決めるのも一苦労。

割と響きの良いホールなのでいい位置に置くと気持ちよいのですが
一歩間違えると大変です。
今回は演目への対策でマイクを4本持ち込んでいます。
世の中映像はハイビジョンとなり、音もフォーカスをきっちり合わせなければ。

この演奏会では映像2業者へ音を送ることなりミキサー回りはケーブルだらけ。


融通の利くミキサーを使用したのですが、いっぱいいっぱいです。
ご覧の通り僕のスペースは箱馬×3プラスパイプ椅子。
諸事情あってこれだけの機材です。
左手に映像のディレクタースペースが見えますね。

1ステージでPAが入っていました。
ソロもあるのでPAミックスを分けてもらうのですが…もちろんモノラルです。
PAで鳴っている中、ペアマイクを置いてもほぼモノラル状態。。。
共存は難しいですね。
予算があればすべて頭分けで録音用ミックスも可能です。

これだけの機材なのでささっとばらして
ケーブルにミキサーとマイクを背負って電車で帰宅です。
さすがにちょっと重かったですが…。



今回は映像向け、レコーダーレスのミニマムセットでの現場でした。
ご依頼があれば、ADAMS SMITH  ZETA THREEや
MOTU DIGITAL TIMEPIECE等も所有していますので、
ALESIS HD24を使用してSEMPTE、B.B.等で同期をかけた
マルチトラックでの録音も可能です。


MUSA Enterprise / 西村 宙明